これまた「ぷるまど」開発で経験したことまとめ。
2018年7月時点での、WPFアプリをUWP化し、ストアに提出する時のやり方となります。
条件と目的
元のアプリはWPF(WinFormsでも同じはず)
ストアに提出することを目的にする
やらなければならないこと
アプリをUWP化する
UWPにしたら、設定を変更する
runFullTrustが付与されることに注意する
ストアに提出する際、Centennial Program Addendum を承諾する
リジェクトされる場合、一週間程度かかる
アプリをUWP化する
既存アプリのUWP化といえば、Desktop App Converterが有名です。UWPやWindowsストアに提出するアプリを開発しようと検討すると、まずその名前が目につきます。
ストアから入手できるのと、コマンドラインから実行できるので繰り返し実施したい場合に便利です。
ですが。
ぶっちゃけ、UWP化といっても、ストアに提出する直前に一度実行し、あとはちょちょっと設定を加えるだけです。そう何度も繰り返す作業ではありません。
というわけで、GUIで操作しましょう。
Windows アプリケーション パッケージ プロジェクトを追加してUWP化します。
なんと、このプロジェクトを追加すれば、後はマウスでポチポチしていればUWPになります。
UWP化だけなら、実際の作業は
・既存のプロジェクトに「Windows アプリケーション パッケージ プロジェクト」を追加
・ターゲットバージョン指定
・UWP化するプロジェクトを指定
でほぼ完了です。
UWPにしたら、設定を変更する
といっても、これは通常のUWPの作業とほぼ同一です。
異なるのは「.appxupload」ファイルを明示的に作成すること、「runFullTrust」を与える必要がある、ことくらいでしょうが。
他にも、スタートメニュー表示用の画像ファイルを用意する必要があります。
※.appxuploadはWindows アプリケーション パッケージ プロジェクトフォルダ直下の「AppPackages」フォルダ内に作成されます。
Centennial Program Addendum
UWP化したアプリをストアに提出するときは、この契約を結ぶ必要があります。
で、この契約は必須なのですが、なんとアプリ提出の流れの中では結べません。正確には、契約内容を表示することはできるのですが、承諾できないので「あれ? どうやって承諾するの?」となります。
そして正解はパートナーダッシュボードの画面右上の歯車アイコンの「契約」から。「Centennial プログラム補遺」として別個契約する必要があります。
この契約が承諾されていない場合、MSからメールが飛んできます。
リジェクトされる場合
成功すると、普通3営業日以内にパートナーダッシュボードにその旨が表示されます。
逆に、リジェクトされる場合は3営業日を大きく超えて保留中となる場合があります。
(このリジェクトする方が時間がかかるというのがすごくキツイ)
もし3営業日を超えても、保留中の場合は、アプリや契約を見直して、すぐに再提出できるようにしておきましょう。
こんなものですかね。
基本、情報が少ない+手順が変わるので、正攻法である公式ページを都度参照するのがよいと思います。